ゲーム配信イベントのやり方を徹底解説!必要な機材やおすすめの演出方法もご紹介
近年、eスポーツなどの発展によってゲーム関連のイベントが盛んに開催されるようになり、イベントをオンラインで配信する機会も増えています。そんなゲームイベントや番組を盛り上げるためには、目的に応じた演出を行う必要があり、演出内容に適した場所を選ぶことが重要です。
本記事では、ゲーム配信イベントを行うのに適した場所や必要な機材、目的に応じた演出方法などについて詳しく解説します。ゲーム配信でよくある演出3選についてもご紹介しますので、ゲームの配信イベントを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ゲームの配信イベントや収録に適した場所
ゲーム配信イベントに適した施設は、大きくわけて「ゲーム会社のスペース」「ライブ配信専用スタジオ」「大型会場やイベントホール」の3種類です。それぞれどのような特徴やメリットがあるのかを見ていきましょう。
ゲーム会社のスペース
ゲームイベントを配信する際に、ゲーム会社が所有しているスタジオやホールを利用するという方法があります。
事業に関連するイベントを行うのであれば、都度、会場を借りて設営するよりも、自社にスペースがあったほうが何かと便利です。そのため、ゲーム会社は会場を持っていることが多いのです。
たとえばコナミグループ株式会社は、「コナミクリエイティブセンター銀座」という配信用スタジオを所有しています。株式会社セガも大崎のオフィス内にイベントホール、自社近辺に「TUNNEL TOKYO (トンネルトウキョウ)」というコワーキングスペースがあります。
このように主要なゲーム会社やアニメ会社、スポンサーなどは東京都に集まっているため、ゲームの配信イベントや収録も都内で開催されることが多いです。特にゲーム関連の会社は秋葉原に集中しているため、アクセスがいい秋葉原付近の会場も人気があります。
ゲーム会社が所有しているスタジオやホールは交流会やゲーム開発なども行っていたり、その周辺にも店舗ができて街が発展したりと、関連する人たちが集まるハブになっているケースもあります。
ライブ配信専用スタジオ
ゲームイベントを無観客で配信する予定であれば、ライブ配信専用のスタジオで収録するのもひとつの手です。ライブ配信専用のスタジオであれば、配信に必要な機材が揃っており、各機材を扱えるスタッフが常駐しているため、防音設備などもしっかりしているスタジオを選べばクオリティの高い収録ができます。
有観客で臨場感があるリアルタイムの配信をしたいときは、大型モニターや観客席などが設置されているスタジオを選ぶといいでしょう。
ライブ配信に適したおすすめのスタジオは、下記の記事でご紹介しています。
【東京】東京都内のライブ映像配信・ウェビナーに最適な撮影スタジオ5選
【大阪・京都】大阪・京都のライブ映像配信・ウェビナーに最適な撮影スタジオ5選
大型会場やイベントホール
大規模なイベントを実施する場合には、広い会場やイベントホールを利用する方法もあります。ただしゲーム配信専用の場所ではないため、会場を配信にあわせて設営・撤去するための時間やコストがかかってしまうというデメリットも。
さらに機材を持ち込んだり、機材を扱えるスタッフを呼んだりする必要もあるため、相当な費用がかかることが前提となります。そのためゲームイベントの配信や収録を行う際は、配信するための環境が整っているスタジオなどを利用するほうが現実的であるといえるでしょう。
【目的別】イベントに起用すべき人材や適した演出内容とは?
ゲームイベントはターゲットや目的により、イベント・番組の内容や演出、どのような人材を起用すべきかが異なります。イベントを盛り上げるためにも、ターゲットや目的を明確にし、イベント内容や演出方法を企画するようにしましょう。
ファンサービス・グッズの販売促進
近年、声優の人気が高まっており、知名度のある声優はファンも多いです。ゲームに出てくるキャラクターの声優や、ゲーム関連のインフルエンサーを起用すると、ファンミーティング(ファンサービスとして芸能人などが開催するイベント)のような番組ができます。
また、座談会形式にして声優陣がゲームのキャラクターやシーンについて語り合う、声優がゲームのセリフを発言するといったファン心理をついた演出が可能です。コアなファンが集まりやすく、ゲームや声優に関するグッズも販売しやすいため、グッズなどの販売促進につなげたいときにも役立ちます。
ゲームの認知拡大・販売促進
ゲーマーを起用するなら、本格的なeスポーツのイベントで「ゲーム攻略」「ゲーム対戦」などをするのが一般的です。ゲームをどのように攻略するかを実況したり、ランキング上位を狙ってハイレベルな戦いを見せたりと、スポーツ観戦のような盛り上がる演出ができます。
人気ゲーマーがインフルエンサー化しているケースもありますが、声優やタレントとは違い、ゲーマーが発言するよりもゲームをプレイすることをメインにしたほうが配信の需要は高まるでしょう。
ゲームの認知拡大
広く認知されているタレントを起用すれば、取り扱っているゲーム自体をそこまで知らない方でも楽しめる番組を制作できます。
たとえばゲーム全般に関心があるファンを多く抱えるタレントを起用したとします。ファンは出演しているタレントを見るために配信を視聴し、そこからゲームにも興味を持ってくれるかもしれません。
タレントの起用は、このように一般層への認知拡大を図り、ゲームのプレイヤーやファンを増やしたいときに役立ちます。
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ゲーム配信に必要な機材とは?
ゲーム配信をする際に必要となる機材は、大きくわけて以下の3つです。
- ゲーム機本体
- 配信機材
- IPエンコーダー
それぞれの機材について詳しく見ていきましょう。
ゲーム機本体
プレイするためのゲーム機本体は必須です。ソフトウェアは購入してダウンロードしておけば、ソフト自体を持ち込まなくてもいい場合もあります。
ゲームをその場でプレイするイベントではなくても、ゲームのVTR、会場で流すBGMなどは必要です。さらにゲーム関連のフィギュアや衣装、CDなどのグッズもディスプレイしたり、声優やタレントが紹介したりすると、ファンの購買意欲を掻き立てられます。
配信機材
配信するときは「カメラ」で映像を撮り、「マイク」で音声を録音し、「ミキサー」という機材で音声の加工や調整をして、「スイッチャー」で映像を切り替えます。声優やタレントが出演していてカメラが複数ある場合には、どこのカメラで収録しているかが出演者に伝わるように配慮してください。
ゲームをするイベントであれば、プレイヤーがゲームに没頭できる環境を整えることも重要です。音を聴きながらゲームをプレイするための「モニタースピーカー」、映像を映す「モニター」なども揃えておきましょう。
ライブ配信に必要な機材については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ライブ配信(映像配信)の仕組みを知ろう│必要なものや費用を安く抑えるコツとは?
IPエンコーダー
インターネット上でゲーム配信をする際は、映像や音声を適したデジタル形式に変換する「IPエンコーダー」の使用をおすすめします。IPエンコーダーがあれば高音質・高画質な映像配信が可能です。
ただし、IPエンコーダーがあってもインターネット回線速度が安定していなければ質の高い映像配信はできません。スムーズでトラブルのない配信ができるように、会場のインターネット環境も確認してください。
よくあるゲーム配信の演出3選
ゲーム配信の映像をどのように見せるかによっても、視聴者に与える印象が変わります。近年、ゲーム配信の際によく用いられる「対戦系で画面構成を分割するケース」「スマートフォンの縦長画面を表示するケース」「リアクションをワイプで表示するケース」の3つをご紹介します。
画面構成を分割するケース
ゲームで対戦する場合によく使われるのが、画面を分割して見せる演出です。ゲームのプレイ画面をメインとして、画面上下にチーム名、パワーゲージ、点数、タイムリミットが表示されていたり、複数のプレイヤーが小さく映し出されていたりする映像は、おそらく誰しも見たことがあるでしょう。
このような配信をするときには、スイッチャーでゲーム画面にテロップを入れる、画面を分割するといった作業を行います。スイッチャーは映像の切り替えだけでなく、テロップの挿入や画面の分割にも使われます。
対戦には複数名のプレイヤーが参加することが多いため、ゲーム機やカメラなどもその分必要になります。VTRも再生するでしょうし、万が一、途中でゲームの不具合があった際のバックアップ用のスイッチャーもあったほうが心強いでしょう。
このように複数の機材をつなぎ、画面の分割も行うようであれば、多入力のスイッチャーを保有している会場を利用するのがおすすめです。
別々の画面を収録してから編集で組みあわせて分割する方法もあるものの、あとで編集するのは至難の業といえます。スイッチャーで収録時に画面を分割するほうが簡単です。
スマホの縦長画面を表示するケース
スマートフォンのゲームであれば、プレイ時と同様に縦長の画面を映したいときもありますよね。しかし、配信する画面自体は横長の場合もあるでしょう。
こういったときには横長の画面を3分割して、「ゲームのプレイ画面」「プレイしている人のプロフィール」「プレイしている人の映像」の3種類を組みあわせるといった手法を用います。「コンバーター」と呼ばれる機材を駆使すれば、スマホの画面を配信時に映し出せます。
リアクションをワイプで表示するケース
出演者の映像を、画面の右上や左上に小窓状に表示する「ワイプ」。出演者のリアクションをワイプで表示すれば、視聴者がリアクションに共感しやすくなりますし、情報をわかりやすく伝えられます。
VTRを再生する際、少し前に映したものと同じ映像を流すと、視聴者が飽きてしまうかもしれません。VTRにワイプを組みあわせる、テロップを入れるなどして情報密度を上げることで、視聴者の離脱を防ぎやすくなるというメリットもあります。
ワイプで表示するときは、いつどのカメラに向かってリアクションすればいいかを出演者に伝えておくことも大切です。ただし、プレイヤーがゲームに勝利した際のガッツポーズや、苦戦する表情といった自然なリアクション、コメントを映す場合には、そこまで配慮しなくても問題ないでしょう。
まとめ
今回はゲームの配信イベントや収録に適した場所、イベント・番組の演出方法や配信に必要な機材などについて詳しく解説しました。どのような配信をするか悩んでいる方は、ターゲットやイベントの目的を明確にし、起用する人材や演出内容を決めてみてくださいね。
とはいえ、ゲームイベントの配信には、機材の操作や配信の構成も含めて専門的な知識が必要となります。そのため、多入力のスイッチャーなどの機材が揃っており配信環境が整っている、専門的な技術やスキルを持ったスタッフが常駐しているスタジオに依頼するとよいでしょう。
動画マーケでは、ゲームイベントの配信に必要な機材やスタッフが揃っている下記のスタジオをおすすめしています。
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- ドローンの操作免許を所有。幅広いロケ地や現場での撮影経験を保有。
リアルタイムの状況に対応する能力が高く、瞬時に撮影の構図やアングルを判断し、最適な映像を捉えることができる。
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