【保存版】ABEMA TVでCM出稿!ABEMA Adsの特徴や料金を解説
オリジナルエピソードを24時間365日視聴できる「ABEMA TV」は、若年層を中心に視聴者数が伸びている「新しいテレビ媒体」です。テレビCMではアプローチできない層にも訴求できる媒体として注目されており、そんなABEMA TVにCM・動画広告を出稿する企業は年々増えています。
しかし、ABEMA TVに広告出稿できる「ABEMA Ads」は、仕組みや課金形態がテレビCMやWeb広告・SNS広告とは異なる部分があるため、事前に把握しておくことが重要です。
本記事では、ABEMA Adsへの出稿を考えている方向けに、ABEMA Adsの特徴や課金形態、配信方法を徹底解説します。ABEMA Adsに出稿するか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ABEMA Adsとは?
冒頭でABEMA TVを「新しいテレビ媒体」と表現しましたが、その実態は「テレビ」と「ビデオ」のハイブリット型媒体ともいえます。24時間365日「完全編成型リニア配信」が行われていますが、放送が終わった番組をいつでも好きなだけ見られる「見逃し配信」も行われており、まさに「テレビ」と「ビデオ」が融合している媒体です。(番組ごとに見逃し視聴できる期限は定められています)
このような柔軟な視聴が可能で、オリジナルコンテンツも多いことから、ABEMA TVは「T層」「MF1層」など若年層から支持を集めていることが特徴です。
「T層」「MF1層」とは
「T層」は 「Teen-age」すなわち13歳〜19歳の視聴者のことです。「MF1層」は20歳〜34歳の男性を表す「M1層」、 20歳〜34歳の女性を表す「F1層」のことで、いわゆる若年層を指します。
ABEMA TVはYouTubeなどの動画プラットフォームよりもハイクオリティな作品を、コネクテッドTVやスマートフォン、PCなど様々なデバイスから視聴できるため、テレビ離れが進んでいる若者層を惹きつけています。なお、ABEMA Adsは広告代理店を経由して出稿することになるので、成果を出すためには代理店選びが重要になります。
ABEMA TVへの広告出稿の方法については、ABEMA TVに動画広告を出稿する方法とは?実績豊富な代理店4選もご紹介をご覧ください。
ABEMA Adsの特徴・強み
若年層ユーザーにアプローチできること以外にも、ABEMA Adsにはさまざまな強みがあります。
- 媒体としての信頼性が高い
- スキップできない広告として配信される
- 2種類のターゲティングメニュー:「オーディエンス」・「プログラム指定」
- 独自リーチによるテレビCMとの相乗効果
ここからは、ABEMA Adsならではの特徴・強みについて解説します。1つでも魅力に感じる方は、ぜひABEMA Adsへの出稿を検討してみてください。
媒体としての信頼性が高い
ABEMA AdsはYouTubeのようなユーザー投稿型動画メディアと比べると、違法性がないため視聴者も安心してコンテンツを楽しめます。「ユーザー投稿型動画メディア」は、配信されているコンテンツに厳しいチェックが入りません。そのため、情報が不正確な場合もありますし、違法アップロードされているコンテンツも少なからず存在します。
一方、ABEMAはプロが作成したコンテンツが放映されており、テレビ並みのチェック体制で運営されています。視聴者も安心してコンテンツを楽しめるため、警戒感をといた状態であるといえます。
また、ABEMA Adsへ出稿するためには、テレビCM並みの広告基準を通過しなければなりません。Web広告やSNS広告と比べると、広告そのものへの信頼性が高いことも特徴です。媒体としての信頼性が高いことから、ABEMA Adsはブランディング目的の広告でも安心して配信できます。
スキップできない広告として配信される
ABEMA AdsはYouTube広告などと異なり、スキップできない広告として配信されることもポイントです。
広告時間 | 平均視聴完了率 |
---|---|
15秒 | 94% |
30秒 | 93% |
60秒以上 | 91% |
※2023年4月実績
他媒体の平均視聴完了率と比べると、無料動画配信サイトのインストリーム広告で5割弱、SNSのインフィード広告は数%と言われていますから、ABEMA Adsの視聴完了率は非常に高水準です。
高い完全視聴率であることから、ブランドリフト効果の向上を目的にABEMA Adsへ出稿してもよいでしょう。
ブランドリフトとは
ブランディング広告の成果を測る指標のこと。広告がリーチしたユーザーからの認知度や好感度が上がっていれば、ブランドリフト効果があったとみなせます。
2種類のターゲティングメニュー:「オーディエンス指定」と「プログラム指定」
ABEMA Adsには「オーディエンス指定」と「プログラム指定」の2種類の機能が用意されており、配信意図にあわせてターゲティング手法を変えられることも特徴です。
オーディエンス指定はその名のとおり、視聴者の年齢・性別・エリアなどのデモグラフィック属性をもとにターゲティングします。年齢や性別でセグメントされている製品・サービスと相性がいい機能です。
プログラム指定は、広告を流す番組・ジャンルを指定してターゲティングします。興味関心などのサイコグラフィック属性をもとにセグメントできるので、潜在顧客層へもリーチしやすいことが特徴です。
独自リーチによるテレビCMとの相乗効果
先述したとおりABEMA TVはテレビ離れが進んでいる若者にも人気があり、テレビCMでリーチできない層へもアプローチできることも大きな特徴です。テレビCMとABEMA Adsを併用することで、リーチ数を最大化することが期待できます。
【動画マーケがおすすめ】 ABEMA広告で実績豊富!
ABEMA Adsの配信メニューと出稿料金
さまざまな強みのあるABEMA Adsですが、その配信メニューには次の2種類あります。
- 予約型配信(ABEMA Premium Ad)
- 運用型配信(ABEMA Advanced Ad)
配信は代理店経由となるので、どちらを採用するべきかは担当者に相談してみてください。ここからは、代理店と打ち合わせするために知っておきたい出稿料金の基本情報を解説します。
予約型配信(ABEMA Premium Ad)
ABEMA Adsの予約配信型は「ABEMA Premium Ad」と呼ばれており、広告主のオーダーに応じて出稿枠(広告在庫)が確保される形態です。予算に合わせてインプレッション数(視聴開始数)を確保できるため、計画通りに広告を配信したい方にオススメな方法といえます。
インプレッション数が確保され、意図通りのターゲットへ確実に配信されることがメリットである一方、配信単価が高く、出稿条件が厳しいことはデメリットです。
予約型配信は、さらに次の2つのパッケージに分かれます。
- オーディエンスパッケージ
- プログラムパッケージ
オーディエンスパッケージは、ターゲット指定した視聴者に優先的にCMが配信されるプランです。狙った層で確実にインプレッション数を稼ぎたい方に向いています。
プログラムパッケージは、ABEMAの人気番組でCMが流れるプランです。人気番組のスポンサーとしてCMが流れるため、ブランディング効果が期待できます。
運用型配信(ABEMA Advanced Ad)
運用型配信は「ABEMA Advanced Ad」と呼ばれており、視聴回数の保証がない配信タイプです。実際のインプレッション数に応じた課金となるため、オーディエンスの不足によって予算を満額消化できない場合は予算が返金されることもあります。
視聴回数の保証がないCPM課金となるため、視聴回数が保証されている予約配信型より費用を抑えられることがポイントです。
CPMとは
Cost Per Milleの略で、インプレッション数(広告表示回数)1,000回あたりの費用のこと。
ABEMA Advanced Adでは、詳細なターゲティング設定が可能です。オーディエンス条件をより詳しく絞れる「オーディエンスマッチ」や、ABEMA TVの初回利用時に収集・推定されたアンケートに基づく高精度な1st Party Dataをターゲティングに活用できます。
さらに、運用型配信では視聴者の「テレビ視聴データ」と連携したターゲティングも可能です。DSPサービス『TVBridge Ads』を使えば、テレビ視聴頻度や自社テレビCMの視聴有無でユーザーをセグメントでき、より正確にターゲティングできます。
そんな運用型配信は、次の2つのプランに分かれます。
- オーディエンスマッチ
- プログラムマッチ
※2023年10月に運用型広告メニュー「For CTV」は廃止となっています。
オーディエンスマッチは視聴者ターゲットを絞れる、インプレッション非保証型のプランです。予約配信型の「オーディエンスパッケージ」より費用を抑えやすいため、予算内でインプレッション数を最大化したい方に向いています。
プログラムマッチは、指定したターゲット層の視聴者が多いとされる番組でCMが流れるプランです。こちらもインプレッション非保証型ではありますが、オーディエンスを定めるのではなく、ターゲット層が多い番組でCMを流せるため、潜在顧客へのインプレッション数を増やしたい方に向いています。新規顧客を開拓したい方には特にオススメです。
既存客の類似層に幅広くリーチできる「カスタムセグメント」機能
プログラムマッチでは、自社サイトやアプリで収集したデータをABEMAに連携し、視聴傾向を分析したうえでCMを配信する「カスタムセグメント」機能も用意されています。
WebサイトではABEMA発行の「ピクセルタグ」を設置、アプリでは「IDFA/AAID(広告識別子)」を利用することで、アクセスユーザーを追跡することが可能です。利用にはデータ収集期間が必要なため、配信開始の2週間前にはデータ収集を開始しましょう。
ABEMA Adsでの配信手法やターゲティングについての詳細は、【保存版】ABEMA Adsでの配信手法・ターゲティングをご紹介!をご覧ください。
ABEMA Adsは他の媒体と比べて費用対効果は高い?
これからABEMA Adsを出稿しようと考えている方は、他の媒体と比べた費用対効果が気になるでしょう。
1か月単位の最低出稿金額を見ると、運用型配信で最低100万円/1か月ですから、Web広告やSNS広告と比べると高額に感じるかもしれません(※)。一方、テレビCMと比べれば低額から出稿できます。民放キー局のテレビCMは、CM15秒1本あたりで100万円程度が相場です。
※2023年10月のABEMA広告メニューリニューアルにより、運用型配信にて最低出稿金額が撤廃されています。そのため、広告代理店の定める最低出稿額で出稿可能となっています。
ABEMA AdsはテレビCM並みに認知度が獲得できる一方で、テレビCMより最低金額を抑えて出稿できることを考えると、費用対効果は高いといえるでしょう。ABEMA Adsで認知度を高めて、Web広告やSNS広告でコンバージョンを狙うという手法も有効です。
ABEMA Adsの配信方法・出稿までの流れ
最後に、ABEMA Adsの配信方法・出稿までの流れを紹介します。広告代理店に依頼した後の大まかなフローは次のとおりです。
- 広告審査
- 申し込み・入稿
- 配信開始・速報値レポート
ABEMA AdsはテレビCM並みに入念な審査が入りますので、配信開始時期が決まっている場合は計画的に行動しましょう。配信開始の半月前には広告審査に出すことが望ましいです。
1.広告審査
まずは広告審査として、掲載可否が判断されます。おそくとも配信開始の10営業日前、できれば15営業日前には依頼しましょう。審査からおおむね2営業日で、結果が戻されます。
2.申し込み・入稿
つづいてCM枠を申し込み、素材を入稿します。申し込み・入稿ともに期限は配信開始7営業日前の正午です。双方ともABEMAのビジネスマネージャーで対応します。
素材動画の尺やアスペクト比などは、事細かに定められています。詳細はABEMA TV広告の出稿前に知っておきたい!広告規定と審査ポリシーとは?をご覧ください。
映像制作にも精通している広告代理店であれば、ABEMA Adsの規定に沿った広告コンテンツを作ってくれます。
3.配信開始・速報値レポート
広告配信が開始されれば一安心です。掲載開始3日目の翌営業日に、ビジネスマネージャーに速報値レポートが届きます。配信終了5営業日以降でレポートも届くので、代理店と次の広告戦略を練る際に活用してください。
まとめ
ABEMA Adsはテレビを見ないユーザーにもリーチでき、細かなターゲティング設定も可能なため、これまで以上に認知を増やしたい企業に向いているといえるでしょう。特に「T層」「MF1層」には強く、若年層向けビジネスを行っている方にはおすすめです。
課金形態は2種類ありますが、予算計画通りに広告を流したい方には予約型配信(ABEMA Premium Ad)、ターゲティング精度を高めつつ単価を抑えたい方には運用型配信(ABEMA Advanced Ad)が向いています。どちらの形態で出稿するかは、代理店と相談してみてください。
動画マーケでは、ABEMA Adsの実績が豊富な下記の広告代理店を推奨しています。テレビCMやWeb広告・SNS広告との横断的な広告出稿が可能なだけでなく、映像制作も一貫して任せることができます。ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
【動画マーケがおすすめ】 ABEMA広告で実績豊富!
撮影×編集×プランニング
ABEMA TV広告(ABEMA-Ads)の運用なら実績豊富なAdMarketへ
- 安藤 舞
- 制作会社から広告代理店へ。デジタル広告キャンペーンの立案や運営に携わる。
クライアントと密接に協力して、ブランドの目標に合わせたABEMAを活用したカスタム戦略を開発。
彼女の専門知識と洞察力により、クライアントの需要を正確に把握し、広告予算を最大限活用しながら効果的なキャンペーンを実施する。
関連記事同じタグが付いた記事
動画マーケがおすすめするその他の動画広告媒体・制作サービス