【保存版】TVer広告の課金形態を徹底解説!代理店選びのポイントもご紹介
コネクテッドTVやスマートフォン、タブレットなどで民放番組を視聴できる「TVer」。年々ユーザー数が伸びている注目の媒体であるTVerに出稿できる「TVer広告」は、マーケティングにおける有用な手法として年々企業での需要が高まっています。
本記事ではTVer広告への出稿を考えている方向けに、TVer広告の強みや課金形態について詳しく解説していきます。また、必ず代理店経由で出稿しなければならないTVer広告において重要な、広告代理店選びのポイントについてもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
TVer広告とは
TVerは民放各局が共同で運営する国内最大級の「見逃し無料配信動画サービス」で、テレビで放送されたドラマやバラエティー番組などの一部が見逃し配信されています。
「好きな時間」にスマホやPCなど「好きなデバイス」で場所を選ばず視聴できるTVerは、忙しい方でも隙間時間にテレビ番組を視聴できる現代社会にぴったりな媒体であるため、ユーザー数が年々増加しています。
そんなTVerに配信できるのが、今回紹介するTVer広告です。
TVerの月間動画再生数は3億回を突破しており、アプリダウンロード数は6,000万を超えるなど、多くのユーザーにアプローチできる広告媒体として成長しています。テレビ離れが進んでいるといわれる中で、TVerのユーザーは増加傾向にありますから、テレビCMと併用して出稿してもいいでしょう。
なお、TVer広告の出稿は代理店経由のみとなります。出稿の流れや入稿規定について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
TVer広告の出稿の仕組み│広告規定と審査ポリシーを解説
TVer広告の特徴・得られる効果とは?
TVer広告には以下のような特徴があります。
- 媒体としての信頼性が高い
- スキップできない広告として配信される
- 細かなターゲティングができる
- TVerからの直接配信・外部DSPでの配信が可能
それぞれの特徴によってどのような効果が得られるのかについて、詳しく解説していきます。
媒体としての信頼性が高い
TVerはテレビ局が運営しているプラットフォームのため、Web広告やSNS広告と比べると媒体としての信頼性が高いことが特徴です。TVer広告へ出稿するためにはテレビCMと同じく、各放送局が定める審査を通過しなければなりません。
CM考査とは
テレビ局の出稿CMに対する審査は「CM考査」と呼ばれています。広告主の事業形態をチェックする「業態考査」、CM素材そのものをチェックする「素材考査」に分かれており、業態の公共性・表現の遵法性などを評価されます。Web広告やSNS広告と比べると、審査基準が厳しいことが特徴です。
TVer広告は放送局がコンテンツを提供しているプラットフォームへも配信されるため、広告審査も各放送局が行います。この審査基準はCM考査同様とても厳しいため、媒体全体として信頼性が高まっているのです。
このような背景から、TVer広告はテレビCMと同様、出稿すること自体が企業の信頼性に貢献するともいえるでしょう。「TVerに広告を出稿できるほどしっかりした企業・サービスである」という印象を与えることが可能です。
ユーザーに警戒感を持たれず広告を受け入れてもらいやすいことはもちろん、ブランディング効果も期待できます。
スキップできない広告として配信される
TVer広告はYouTube広告などと異なり、スキップできない広告として配信されることも大きな強みです。
TVer広告の完全視聴率は15秒広告で平均96.0%、60秒広告でも平均93.4%と高水準。さらに有音視聴完了率は84.6%となっており、無料動画配信サイトのインストリーム広告46.1%、SNSのインフィード広告2.4%と比べて非常に高い水準であることが分かります。
高い完全視聴率を背景に、ブランドリフト効果の向上が目指せることもポイントです。
ブランドリフト効果とは
ブランディングを目的とした広告に接触したユーザーが、接触していないユーザーに比べ、どのくらいブランドの認知や集客、販売促進に寄与したのかを測る指標のこと。
細かなターゲティングができる
TVer広告にはターゲティング機能もあります。正解率93.7%と精緻な属性ターゲティングや、TVer 1st Party Dataを使った興味・関心ターゲティングが可能です。
原則は1st Party Dataを使った大まかなターゲティングとなりますが、DSPを使って配信すればさらに細かく設定できます。
DSP(Demand-Side Platform)とは
広告主や広告代理店が利用する、広告配信側のプラットフォームのこと。広告を「枠単位」ではなく「ユーザー単位」で出稿できるため、より精緻なターゲティングが可能です。
テレビ視聴データ連携機能である「TVBridge Ads」を使えば、「ゴルフ番組」「子ども向け番組」など指定したジャンルの視聴者のみへ配信設定・除外設定が可能です。また、テレビCMも流している場合は、CM視聴者へのリターゲティングもできます。リーチ数を増やして訴求を高めたい場合には、非常に有効な機能といえるでしょう。
RED TVer PMP広告を使えば、さらに精緻なターゲティングも可能です。「コンビニ購買データ」「市町村単位や特定の商業施設などの位置情報」「特定事業所の勤務者(勤務業種)」など、ユーザーのリアルな行動情報をもとに広告を配信できます。
TVerからの直接配信・外部DSPでの配信が可能
先ほど触れたように、TVer広告はTVerから直接広告を出稿したり、外部DSPで配信したり、出稿方法を目的に合わせて選ぶことが可能です。(いずれも出稿方法でも代理店への相談が必要となります)
テレビCMの代替としてTVer広告へ出稿する場合は、直接出稿してもいいでしょう。また、配信単価を抑えたい場合や、1st Party Dataを使って配信したい場合も、直接出稿することになります。1st Party Dataでも17つもの興味・関心カテゴリーからユーザー嗜好を絞り込めるので、テレビCMと比べてもターゲティングしやすいことが特徴です。
一方、プロモーション戦略の中でユーザーへのリーチ回数を最大化したい場合は、外部DSPを活用するのがおすすめ。先述したとおり、DSPを使えば購買データ・位置情報・職業などの外部データと突き合わせてターゲティングできるため、特定の条件を持つユーザーに繰り返しリーチすることも可能です。
TVer広告のターゲティング手法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
TVer広告で設定できるターゲティングの種類を一覧でご紹介!
どのような方法で出稿するのかについては、実績のある代理店へ相談することをオススメします。
【動画マーケがおすすめ】TverCM広告で実績豊富!!
TVer広告の3つの課金形態
TVer広告の課金形態は以下の3種類です。
- CPM課金(固定単価形式)
- CPM課金(オークション形式)
- CPCV(オークション形式)
課金形態によって課金のタイミングや配信単価などが異なるため、広告を出稿する目的にあわせて適切な課金形態を選ばなければなりません。どの課金形態を選ぶべきかは広告代理店と相談する必要がありますが、それぞれの特徴を事前に把握しておきましょう。
CPM課金(固定単価形式)
CPMとはCost Per Milleの略で、広告が1,000回表示されたタイミングで課金される課金方式のこと。
固定単価形式のCPM課金では、広告が1,000回表示されるごとの単価をあらかじめ設定しておきます。配信単価を固定すればシミュレーションが組みやすくなるため、広告戦略を立てやすいことがメリットだといえるでしょう。
フルマネージド(すべてのターゲティングに対応した配信手法)やDSPを使用する場合は、基本的に固定単価形式(CPM課金)が採用されます。
CPM課金(オークション形式)
TVer本体から直接広告出稿する「運用型広告(セルフサーブ)」では、オークション形式のCPM課金が採用されています。オークション形式では各広告主が広告を表示するために(最低入札価格を上回る)一定の金額を入札し、オークションに競り勝った広告が表示されます。配信単価は競合の数やオークションの入札状況によって変動します。
多くの場合、オークション形式のCPM課金が採用されている運用型広告では、最低出稿額の設定がありません。広告代理店によって異なりますが、基本的にはTVer広告の配信形式のなかでもっとも小予算から広告出稿ができるというメリットがあります。2023年10月からは新料金が採用され、これまで以上に安価に広告が出稿できるようになっています。
CPCV課金(オークション形式)
CPCVとはCost Per Complete Viewの略で、ユーザーが動画広告を完全視聴したタイミングでのみ課金される課金方式のこと。配信単価はオークションによって変動します。
その名のとおりユーザーが動画広告をすべて視聴、もしくは上限秒数まで視聴した数に応じて課金が発生する「完全視聴ベース」の課金形態であるCPCV課金では、ユーザーが動画の内容に興味を持った場合にのみ課金が発生します。そのため、無駄な広告費の発生が少なく、費用対効果が高い課金形態であるといえるでしょう。
CPCV課金は、希望すればフルマネージドでの配信依頼時に選択できます。
TVer広告で成果を得るための広告代理店選びのポイント
ここまで解説したとおり、TVer広告はWeb広告やSNS広告、テレビCMとも異なる運用が必要です。また、代理店経由での出稿となるため、どのような代理店に依頼するかで成果が大きく左右されます。
そんなTVer広告で成果を出すためには、次の条件を満たしている広告代理店に依頼することが重要です。
- TVer広告の実績が豊富かどうか
- テレビCMやYouTube広告を絡めた横断的な出稿が可能か
- 映像制作まで任せられるか
それぞれの条件における代理店選びのポイントを解説します。
TVer広告の実績が豊富かどうか
まず重要なポイントとしては、TVer広告の実績が豊富な代理店へ依頼することが挙げられます。TVer広告はターゲティング手法や配信形態が複雑なため、経験豊富な広告代理店に依頼した方が安心です。
広告代理店と打ち合わせする際は、出稿を考えている広告の類似事例を紹介してもらえないか聞いてみてください。
テレビCMやYouTube広告を絡めた横断的な出稿が可能か
広告の目的を真に達成するためには、自社のターゲットに有効な媒体を組み合わせるのが効果的。そのため、TVer広告だけではなく、テレビCMやYouTube広告を絡めた横断的な広告戦略に対応できる代理店に依頼しましょう。
たとえば「化粧品の認知度を高めたい」というケースで考えてみると、TVer広告はもちろん、テレビCMやYouTube、その他のWeb広告も合わせて出稿した方がリーチ回数を増やせます。広告予算には限りがあるでしょうから、どの媒体にどれくらいの予算を振り分けるかという配分計画も重要です。
企業プロモーションで成果を出すためには、このようなメディアをまたぐ広告戦略が不可欠です。それぞれの媒体ごとに別の代理店に依頼すると情報がサイロ化してしまい、コストが増えたり意思決定のスピード感が落ちたりするなど悪影響がでます。最短距離で成果を出すためにも、複数媒体に対応してくれる代理店を選ぶのがオススメです。
映像制作まで任せられるか
TVer広告は動画広告の一種ですから、映像素材のクオリティが成果に直結します。広告代理店と映像制作会社を別で依頼すると、コミュニケーションがスムーズに取れず、意図通りのクリエイティブを作れないかもしれません。また、別の会社に依頼するとそのぶん関わる人数も増えるため、コストが増える原因にもなります。
コストを抑えつつも効果的な映像素材を作るためには、広告戦略から映像制作まで一任できる代理店に依頼することがベストです。TVer広告に慣れている代理店であれば「素材考査」を通過するためのポイントも知っていますから、安心して任せられるでしょう。
注意すべき広告表現
TVer広告は多くのユーザーの目に触れることから、厳しい基準が設けられていることは先述しました。広告素材を作る際は、とくに「景品表示法」「薬機法」などの法律に注意しましょう。虚偽や誇大表現はもちろん、根拠のない最大級表現(業界No.1など)も規制されます。
この辺りの知識に自信がない場合は、信頼できる代理店に相談してみてください。
まとめ
TVer広告の特徴・メリットや課金形態、広告代理店選びのポイントなどについてお話しましたがいかがでしたか。
TVer広告は多くのユーザーにリーチでき、ターゲティング機能も優れていることから、上手に活用すれば成果の出しやすい媒体です。完全視聴率が高いため、ブランディング目的で広告を出稿したい方には特にオススメです。
出稿までの流れや運用方法が少し複雑なTVer広告は必ず代理店を経由する必要があるため、広告代理店選びがTVer広告の効果を左右する重要なポイントに。課金形態やターゲティング手法についてしっかりと把握したうえで、自社の商品・サービスに適した出稿方法を広告代理店に相談するようにしましょう。
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- 千葉 翔真
- 企業のデジタル広告キャンペーンを担当。
TVerのユーザー層や視聴習慣に関する深い洞察力を持ち、クライアントの要望やブランドの目標に合わせたカスタム戦略を策定。
クリエイティブなアイデアと戦略的なアプローチを組み合わせ、クライアントのブランドの認知度を向上させると同時に、ターゲットオーディエンスとのエンゲージメントを高め、売上を伸ばすキャンペーンの計画から実施までを一貫してサポートする。
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