YouTube広告が審査落ち?原因や対処法、知っておくべき広告規定とは
YouTube広告への出稿を目的に動画制作を予定しているものの、制作した動画が実際にYouTube広告の審査に通過できるか不安な方は多いのではないでしょうか。あるいはYouTube広告へすでに入稿し、審査に落ちてしまって当記事をご覧の方もいらっしゃることでしょう。
Web広告の運用経験があっても、YouTube広告の入稿時には思わぬ要因で審査落ちしてしまうことがあります。そこで、本記事ではYouTube広告の入稿規定や審査基準、審査の流れについて詳しくまとめました。記事の最後には、審査に落ちる理由や落ちたときの対処法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
YouTube広告の審査基準とポリシー
YouTube広告の審査とは、Googleが定めているポリシーに違反していないかをチェックするためのものです。動画の内容や広告文、リンク先などがポリシーに違反していないかチェックされます。
具体的な審査基準は、Google広告共通のポリシーと動画広告の要件を基に行われます。それぞれの内容を下記の表にまとめているので参考にしてみてください。
Google広告共通のポリシー |
|
動画広告の要件 |
|
YouTube広告の審査に通過しなければ広告が配信できないため、事前に審査基準や要件を把握しておきましょう。
YouTube広告の審査の概要(流れ・期間・結果の確認方法)
ここではYouTube広告における審査の流れや期間、審査結果の確認方法について紹介しています。
YouTube広告の審査は自動で行われる
YouTube広告の審査は、新しく広告を入稿するたびに自動で行われます。広告の入稿から実際に広告が配信されるまでの流れは下記のとおりです。
- 広告用の動画を任意のYouTubeにアップロードする(一般公開もしくは限定公開)
- Google広告に登録し、新しいキャンペーンを作成する
- 作成したキャンペーンに1でアップロードした動画のURLを入稿する
- 審査が完了すれば配信が可能になる
審査に通った後でも、コンテンツを編集した場合は審査がやり直しになってしまうため注意が必要です。
審査期間は入稿した日から1営業日以内で完了する
YouTube広告だけでなくWeb広告の審査はほとんどの場合、入稿した日から1営業日以内に完了します。まれに1営業日以上かかることもありますが、2営業日以上かけても審査結果が反映されない場合は、審査中のGoogle広告に関するサポートから直接問い合わせてみるとよいでしょう。
YouTube広告の審査結果を確認する方法
YouTube広告の審査結果は、管理画面の該当キャンペーンをクリックし、「広告とアセット」を選択した各広告横の「ステータス」の項目から確認できます。
ステータスの状態には、以下の6種類が存在します。
ステータス | 配信可否 | 詳細 |
---|---|---|
審査中 | 配信不可 | 審査が終わり次第配信が可能となる |
承認済み | 配信可能 | すべてのユーザーに配信ができる |
承認済み (制限付き) | 配信可能 (制限あり) | 配信は可能だが、一部配信できない |
承認済み (地域制限付き) | 配信可能 (制限あり) | 指定した地域では配信できない対象地域に 関心を示しているユーザーには表示される |
不承認 | 配信不可 | ポリシーに準拠していない、 あるいは動画要件を満たせていない |
配信中 | 配信可能 | 動画広告が配信されている |
参考:広告またはアセットの審査ステータスを確認する – Google広告ヘルプ
制限がついていたり不承認のステータスである広告は、ポリシーや動画要件を満たせていないことになるため、動画や広告文の修正が必要となります。
【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!
YouTube広告のよくある4つの不承認理由
YouTube広告の審査に落ちてしまう原因には、次のようなものが挙げられます。
- Google広告共通のポリシーに違反している
- 動画広告の要件を満たせていない
- 編集基準を満たせていない
- リンク先に問題がある
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.Google広告共通のポリシーに違反している
Googleでは「禁止コンテンツ」と「禁止されている行為」を定めており、動画の内容や広告文、リンク先などがこれらに抵触していると、審査に落ちる場合があります。
Googleの禁止コンテンツ、禁止されている行為は下記のとおりです。
【禁止コンテンツ】
偽造品 | 他の商標と同一、もしくはほとんど区別がつかない 商品ブランドの特徴を模倣した商品 |
危険な商品やサービス | 損害や損傷、危害を引き起こすような商品やサービスの宣伝 (危険ドラッグや銃弾、花火、タバコ関連商品など) |
不正行為を助長する 商品やサービス | ハッキングや偽造文書、受験代行サービスなど、 不正な行動の実現を目的とする商品やサービスの宣伝 |
不適切なコンテンツ | 憎しみや偏見、差別などを助長するような広告文やリンク (いじめ、脅し、人種差別、犯罪現場など) |
参照:Google 広告のポリシー – Google 広告のポリシーヘルプ
【禁止されている行為】
広告ネットワークの不正利用 | マルウェアやクローキングなどの阻害行為 |
データの収集・使用 | 動画広告を利用して入手した ユーザーの個人情報を不正に利用する |
不実表示 | ユーザーを騙したり、ビジネスに誤解を 招いたりする広告文やリンク先 |
参照:Google 広告のポリシー – Google 広告のポリシーヘルプ
YouTube広告の審査に落ちてしまう方は、まずGoogle広告共通のポリシーに違反していないかどうかを確認してみましょう。
2.動画広告の要件を満たせていない
Google広告共通のポリシー以外にも、動画広告の要件を満たさなければ広告を配信できません。広告配信を行う際は、下記の項目を満たしているか確認しましょう。
動画広告の長さ |
15秒を超えるインストリーム広告 |
動画広告におけるデータ収集 |
|
その他 |
|
3.編集基準を満たせていない
GoogleではYouTubeを含むすべての広告で編集基準を設定しています。こちらの規定は「広告文」や「リンク先」に関わる部分であり、審査落ちした後もすぐに対応できるケースも多く存在します。
Googleの定める編集基準には下記のようなものがあります。
スタイルと表現 | 誤った文法を使用している (例:「花が購入しましょうこちらで」) |
句読点と記号 | 繰り返しの使用、 広告見出しで感嘆符(!)の使用 |
大文字 | アルファベットの大文字を不適切に使用 (例:FLowErs、F.L.O.W.E.R.Sなど) |
重複表現 | 名前や語句を不必要に使用する (例:広告主の名前や商品名の繰り返し) |
許可されないスペースの用法 | 必要なスペースの省略や余分なスペースの追加 (例:Sale,buy flowers) |
広告文に掲載された電話番号 | 広告の説明文に電話番号を記載している |
広告機能の不正使用 | コンテンツを含まない広告、 テキストが抜けている広告など |
不明なビジネス | 商品やサービス、会社の名前が 記載されていない広告・リンク先 |
画像・動画の品質 | ・横向きや逆さに表示されている画像 ・判別できないテキストや粗悪な音質 |
4.リンク先に問題がある
YouTube広告の審査対象は動画だけではありません。審査落ちの原因には、リンク先が関係しているケースも多く存在します。
下記は、審査落ちの原因がリンク先にあるケースでの不承認理由の事例です。
- 公開前のテストページを表示していた
- 不正行為を助長するコンテンツになっていた
- 商品やサービスについて誤解を招く情報を表示していた
- ランディングページのURLを配信途中に変更していた
- 何らかのエラーでリンク先が表示されない
リンク先が不承認になってしまった場合は、上記項目に問題がないか確認してみるとよいでしょう。
YouTube広告の審査に落ちたときの対処法
いくらYouTube広告の審査の不承認要因に注意していても、審査に落ちてしまうことはよくあります。そこで、こちらでは審査に落ちてしまった場合の対処法をご紹介します。
ステータスに記載の不承認理由を参考に修正を加えて再入稿
こちらは一般的な対処法ではありますが、YouTube広告の不承認理由の詳細を確認し、再入稿する方法がもっとも効率的です。
審査落ちした不承認理由の詳細を確認するには、まずGoogle広告の動画キャンペーンから「広告」をクリックし「ステータス」を確認します。
ステータスで「不承認」と表示されているものは、審査に落ちています。
次に、審査落ちしている広告のステータス欄にマウスを合わせると、審査に落ちた理由が表示されます。
今回の場合、審査に落ちた理由は「利用できない動画(動画が非公開になっている)」ということがわかりました。
「広告を編集」ボタンをクリックし、動画の公開設定を変更したあとで再入稿すると、広告が再審査されるようになります。
原因が不明な場合はサポートセンターに問い合わせてみる
「広告を修正したのに何度も審査落ちしてしまう」「入稿してから2営業日以上経ったのに審査結果が反映されない」といった場合は、サポートセンターに問い合わせてみましょう。
問い合わせ内容を検索窓に入力すると、入力した内容に近い項目が複数表示されるので、一つ選択しましょう。
ここでは、「広告が配信されない」と入力した場合の結果を紹介しています。
入力した内容に対して、参考になりそうなコンテンツが複数表示されるので、当てはまるものを選んでクリックしてください。
表示されたコンテンツと検索内容が一致しないときは「次のステップ」をクリックします。
最後に問い合わせ方法の選択画面が表示されます。
2023年7月時点では、電話・チャット・メールの3つから問い合わせが可能です。急いで解決したい場合は電話やチャット、口頭で説明しづらいときはメールで相談してみましょう。
まとめ
本記事ではYouTube広告の入稿規定について解説しました。Google広告のポリシーや動画広告の要件などが細かく設定されており、初めてYouTube広告を出稿する方にとっては不安な部分も多いことでしょう。
特に、お金をかけて制作した動画がYouTube広告の審査基準に抵触してしまうと、大がかりな修正が必要になって費用が膨らんでしまったり、その動画でYouTube広告が配信できない最悪のケースも考えられます。
そのため、動画を使ってYouTube広告の配信を考えている担当者の方は、YouTube広告の配信実績を豊富に持ち、動画制作まで一貫して対応している広告会社にまず相談してみることをオススメします。
動画マーケでは、目的に合ったプランニングをもとに、効果的な動画制作から運用までを一貫して行ってくれる、YouTube広告の配信実績が豊富な下記のYouTube広告専門の運用会社をおすすめします。
【動画マーケがおすすめ】優れたターゲティングでYouTube広告の実績豊富!
YouTube広告はAdMarketへ
YouTube動画広告の運用×動画制作をトータルサポート
- 管野 優
- BtoB、BtoC問わず幅広い領域で、動画を活用したマーケティングを支援。
SEOにも詳しく、動画フォーマットを基軸に、認知~獲得まで様々なKPIを指標としたプロモーションの提案・実行を担当。
動画メディアの中で最もシェアの広いYouTube広告をメインで担当するチームのマネージャーに。
関連記事同じタグが付いた記事
動画マーケがおすすめするその他の動画広告媒体・制作サービス