3DCG映像制作の実績が豊富な東京都内のおすすめ映像制作会社5選
精緻で多彩な表現を可能にする3DCG。そんな3DCGを製品・サービスのプロモーション動画に取り入れるとブランド価値や訴求力を高められるため、3DCGを取り入れた動画をマーケティングに活用する企業が増えています。しかし、3DCGの制作には専門的な知識が技術が必要になるため、制作会社選びが動画のクオリティを左右する重要なポイントに。
本記事では、3DCGを映像・動画に取り入れるメリットや制作会社を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。東京都内でおすすめの3DCG映像の制作に強い制作会社5選もあわせてご紹介しますので、3DCG動画の制作を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
3DCGを映像・動画に取り入れるメリットとは?
3DCGを映像・動画に取り入れる代表的なメリットは以下の3つです。
- 製品などの細部・内部構造まで分かりやすく伝えられる
- 必要な部分だけを映像・動画に取り入れられる
- 舞台・背景セットを組む必要がない
そもそも3DCGの利点は何かをしっかりと理解しておくことで、依頼において想定外の失敗を避けられるようになります。
製品などの細部・内部構造までわかりやすく伝えられる
3DCG映像を活用することで、実物では表現できない、製品などの細部・内部構造までしっかりと伝えられます。
通常の動画では、製品の内部構造までを表現しようとすると、分解する必要があります。製品の実物を分解するのには多大な手間がかかり、場合によっては困難なこともあるでしょう。また分解ができても、動画内で製品を魅力的に表現できるかは別の話で、実物は野暮ったい印象になってしまうことも少なくありません。しかし3DCGであれば、美しさや迫力、伝えたいイメージを的確に表現できます。
さまざまな角度から製品の細部にフォーカスできるのも、3DCGの魅力です。映像内で製品を回転させたり、透かしたり、特定の部分をズームしたりでき、写真では伝えるのが難しい「動き」を表現できます。
必要な部分だけを映像・動画に取り入れられる
3DCGは、製品などにおいてとくにプロモーションしたい部分だけを適宜ピックアップできるのも魅力です。
製品の組み立て方法や使用方法、性能イメージにおいて、動きをつけて説明したい部分のみに3DCGを活用することで、強調したい部分をしっかりとアピールできます。たとえば、ウォーターサーバーの機能説明をする際に3DCGを使うと、サーバー内部のタンクの様子や性能のイメージを視覚的にわかりやすく伝えられます。
また3DCGであれば、不要な編集コストを抑制できることも利点です。実写では撮影時に余計な物体が写りこむことがあり、編集には時間もコストもかかります。必要な部分だけを映像に取り入れられる3DCGであれば、そうした負担を抑えられます。
参考動画:株式会社コスモライフ|ウォーターサーバー機能説明映像
舞台・背景セットを組む必要がない
3DCG映像の制作は、実写映像を撮影する際と違って、手の込んだ舞台・背景のセットを組む必要がないのもメリットです。実写映像では背景や用具・飾りの用意をする必要があり、利用後には撤去作業も生じます。そうした作業には多くの費用がかかるのはもちろんのこと、手間もかかります。
一方で3DCG映像であれば、大がかりな舞台や背景のセットが不要で、負担を軽減できます。3DCG映像の作成でも専門設備は必須です。「グリーンバック」や「ブルーバック」といわれる特殊な背景や、それを3DCGで映像化するための技術「クロマキー合成」ができる機器が必要です。しかし、そうした設備を完備しているスタジオを利用する場合であれば、依頼側が用意する必要はなく、舞台・背景の設置コストや手間を抑えられます。
3DCGを活用した映像・動画制作会社を選ぶ5つのポイント
3DCGの制作には高い専門性が必要となるため、映像・動画制作会社に依頼するのが一般的です。会社を選定する際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 製品の3DCG制作力
- 背景の3DCG制作力
- VFX・撮影の技術、設備
- コンポジット・映像編集力
- 料金シミュレーションの有無
高い技術や必要な設備を揃えた会社に依頼することで、自社にとって理想的な動画を制作してもらいやすくなります。
1.製品の3DCG制作力
製品の3DCG制作に確かな技術があるかは、映像・動画制作会社を選ぶ際に重要なポイントです。製品のプロモーションをする際には、製品に忠実な形状、色、質感で3DCG化することが大切です。そのためには次のような技術が高いレベルで必要になります。
- モデリング:模型を組み立てること
- レタッチ:加工したり、修正したりすること
- フォトグラメトリ:写真からリアルな3DCGを生成すること など
また、ただ実物を描写するのではなく、製品のイメージを伝えられるかも重要です。たとえば防水性能が特徴のものであれば、製品に水をかける演出をつけることで、耐水性の強さをアピール可能です。さらに、文字やモーションなどのデザインを映像に組み込むことで、実物写真では簡素になりがちな製品イメージを、ダイナミックかつ印象的に表現することもできます。
こうした技術力はHPのサンプル動画や制作実績から窺えます。専門の映像セクションを抱えているかも、技術力を判断する上で役立つでしょう。
2.背景の3DCG制作力
3DCG制作を依頼する際には、背景の制作力も意識すべきポイントです。背景の制作力とは、すなわち自社が演出したい世界観で背景を制作してくれるかです。
3DCGでアピールしたいポイントは動画ごとにさまざまです。空間のリアルさを強調したい場合もあれば、非現実的な仮想空間を表現したい場合もあるでしょう。依頼者のニーズに幅広く対応ができ、イメージを具現化する能力が高い会社を選ぶことが大切です。
技術力の高い会社であれば、依頼者が共有したイラストやコンセプトイメージに忠実な、3D世界観を作ってもらえます。ただソフトで造形するだけでなく、用途に応じて質感や色味を調整した映像の出力もしてくれるでしょう。そうした会社であれば、理想的な動画を納品してもらいやすくなります。
なお、データ形式への対応力も注意が必要なポイントです。納品データは容量が重すぎるとロードが遅くなるなどの問題が生じます。質を落とさず、容量の軽いデータ出力ができるかも確認しておきましょう。
3.VFX・撮影の技術、設備
3DCG制作会社がVFX・撮影の技術、設備を有しているかも確認すべきポイントです。
実際の撮影映像を加工する「VFX(ビジュアル・エフェクツ)」の場合は、CGだけでなく、素材の撮影技術・設備が十分かどうかも重要です。VFXでは実写映像を使用しますが、エフェクト加工を施す前の映像に問題があれば、どれほどCGの技術力が高くとも完成後の映像は粗が目立つ仕上がりとなります。
そのため映像の撮影時には、余計なものが写らないことやブレが生じないこと、画質が鮮明であることなどが大切になります。それを実現する上で、高度な撮影技術・設備が必要になり、撮影した映像を綺麗に加工する際にはVFXの技術も必要なのです。
制作会社のVFX・撮影の技術、設備を判断する上では、サンプル動画や制作実績、スタジオの有無を確認するとよいでしょう。また撮影から編集まで自社で一貫して行ってくれるところであれば、コンセプト共有を綿密に行いやすいため、イメージ通りの映像を作成してもらいやすくなります。
【動画マーケがおすすめ】CGアニメーションから背景CG合成まで制作対応可能!
4.コンポジット・映像編集力
3DCG制作会社のコンポジット・映像編集力が高いかも要チェックポイントです。コンポジットは「合成」を意味する言葉で、用意した素材と3DCGを違和感なく馴染ませる作業を指します。
たとえば背景合成を希望する場合、元の3DCG映像の世界観を崩すことなく、実写映像を合成させられるかが重要になります。用意した背景とCGのどちらの質が高くとも、合成技術力が低ければ「素材のつぎはぎ感があって違和感がある」といった問題が生じやすくなります。これは映像に組み込まれる文字や演出、カラーなどにも当てはまる話です。そのため、不自然さを感じさせない映像を制作してもらうには、コンポジット・映像編集力に長けているかも注視すべきポイントとなるのです。
また違和感を消すだけでなく、迫力などを演出できるセンスがあるかも重要です。さらに、レンダリング出力しただけではなく、解像度が高くなるよう調整までされているか、といった細部のこだわりも欠かせません。
5.料金シミュレーションの有無
技術力だけでなく、HPなどで料金シミュレーション機能が提供されているかも制作会社を選定する際のポイントです。
3DCG映像の制作では、撮影や編集、モデリング、質感設定、レンダリングなど工程が多岐にわたります。映像用CG制作と静止画用CG制作で、料金が変わることも少なくありません。「想像よりも料金がかさんで予算を超えてしまった」といったトラブルを防ぐには、事前に料金体系をしっかりと確認しておくことが重要です。
詳細な料金を確認しようと思うと、会社に直接見積もりをしてもらうのが一般的です。しかし、それには多くの手間がかかり、費用が見合わなかった際に断るのも苦労するかもしれません。
そこでおすすめなのが、HPで料金のシミュレーションを提供している会社です。CG映像の種類やスケジュール(納期)、修正回数、本数に応じて自動で料金シミュレーションを提供している会社であれば、手軽に大まかな料金を把握できます。
3DCG映像制作の費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3DCGを活用した映像制作の手順とは?費用・メリットも徹底解説!
東京都内の3DCG映像に強いおすすめ映像制作会社5選
ここまで解説してきたとおり、3DCG映像の制作を依頼する際には、コンポジットや撮影の技術が高い水準にあるか、撮影設備を有しているかなどが重要です。全てを満たしている制作会社はなかなかありませんが、ここでは東京都内でこれらのポイントを押さえている会社や、独自の強みを持っている会社をご紹介します。
1.株式会社ジェー・ピー・シー(JPC)
株式会社ジェー・ピー・シーは、東京・京都に拠点を置く、3DCG制作に定評のある映像制作会社です。
自社に3DCGの専門セクション「CGMAKERS」を抱えており、熟練したスキルを持つCGクリエイター・ディレクターが、質の高い3DCG映像を作成します。CADデータを活用したCGアニメーションの制作や人物と背景の合成など、幅広いニーズに対応できます。CG制作の対応範囲は幅広く、以下のサービスを提供しています。
【対応しているCG制作】
プロダクトCG制作 | 電化製品や工業製品、部品などを3Dで再現。 撮影が困難なアングルでも、写真・動画より美しく演出。 |
テクニカルCG制作 | 3D CADを使用し、製品の断面図や分解図を立体的に表現。 製品パンフレットやカタログで製品のよさをアピールできる。 |
住宅設備・建材CG制作 | 3D CADから住宅設備や建材の使用シーンを表現。 セットの用意が不要。 |
実写合成CG制作 | 実際に撮影した映像をCG化することで、 撮影の難航する場所や架空空間も鮮明に表現。 |
背景CG制作 | 用意したイラストやコンセプトイメージに基づいた架空空間を表現。 現実では撮影ができない空間を具現化できる。 |
タイトルCG制作 | 会社や製品のロゴを3Dで立体的に表現。 カタログやプロモーション動画でロゴを印象付けられる。 |
人物CG制作 | CGを用いた表現で、製品・サービスの利用シーンを より視覚的・直感的にアピールできる。 |
キャラクターCG制作 | キャラクターの3DCG化や2Dイラストのキャラクターで、 製品やサービスに親しみやすさを付加できる。 |
AR・VR用CG制作 | CG化で、製品・サービスの紹介によりインパクトを持たせられる。 |
自社スタジオ「ONESTOP STUDIO」を保有しているのも強みです。4面デジタルグリーンがあるなど、クロマキー合成に必要な設備も完備しているため、自社スタジオで3DCG映像の撮影が可能です。クロマキーは、CG映像の背景を透明にするために必要な設備で、JPCのように自社スタジオで保有していなければ、別途業者に依頼する必要があり、手配に少なからずの手間がかかります。スタジオは完全防音であるため、安価な業者に依頼することで起こりがちな「余計なノイズが入り込んでいる」といった問題も回避できます。
映像セクションや自社スタジオを保有しているなど、3DCG制作に必要なものが全て揃っているのがJPCの特長です。背景制作から、撮影した映像の合成、編集、映像完成までの全行程を自社内で完結できるため、スピーディーな制作が可能です。HPで料金シミュレーション機能を提供しているため、気軽に料金の見積もりができるのも魅力です。
会社名/サービス名 | 株式会社ジェー・ピー・シー / CGMAKERS |
住所 | 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-1-5 マストライフ神田錦町3F |
電話番号 | 03‐6206-6466 |
対応範囲 | プロダクトCG制作 テクニカルCG制作 住宅設備・建材CG制作 実写合成CG制作 背景CG制作 タイトルCG制作 キャラクターCG制作 人物CG制作AR・VR用CG制作 |
2.株式会社ロータス
出典:株式会社ロータス
株式会社ロータスは、ゲーム・エンタメ業界に特化した2D・3DCG制作を手がけている会社です。幅広いプラットフォームやジャンルのCGデザイン制作に対応可能です。原画/3面図、モデリング、モーション、3Dエフェクトなどの制作を行ってもらえます。
「クリエイティブディビジョン」といった、ゲーム・エンタメのデザイン制作に特化した部門を抱えているのが特色で、ゲームの世界観やコンセプトのデザインに長けています。また、1点制作〜大量制作まで受け付けている、作家指定ができるなど、利便性の高いサービスを提供しているようです。
会社名/サービス名 | 株式会社ロータス(Lotus.Inc.) |
住所 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目27-15 光和ビル8F |
電話番号 | 03-6450-5083 |
対応範囲 | 原画/3面図 モデリング モーション 3Dエフェクト など |
3.株式会社コロビト
出典:株式会社コロビト
株式会社コロビトは、映画・ゲーム・アニメ・アミューズメントなど幅広い映像に対応している3DCG映像の制作会社です。事業を営むに当たって、未経験の仕事、新しい技術に挑戦し続ける姿勢を大切にしているようです。
ゲーム分野では、ゲームムービー制作、ゲームアセット制作、ゲームモーション制作に対応。VFX領域では、映画やTV、CM、プロモーション映像制作を手がけています。またアニメでは、劇場アニメやTVアニメの3Dセルシェーディング業務も受け付けているようです。ゲームやアニメの映像制作に依頼したい場合におすすめの制作会社です。
会社名/サービス名 | 株式会社コロビト / Colobito inc. |
住所 | 〒162-0828 東京都新宿区袋町3 神楽坂センタービル2F |
電話番号 | 03-6450-5083 |
対応範囲 | 3DCGを用いた映像制作 ゲーム・映画・テレビ・CM・のCG映像制作 |
4.株式会社ジーアングル
出典:株式会社ジーアングル
株式会社ジーアングルは、動画・音楽・イラストなどクリエイティブに強みのある会社で、その一サービスとして3DCG制作も手がけています。
3DCDでは、ゲームや映像、工業製品の3Dモデリングをメインにしつつも、VRコンテンツ、Vtuberといったトレンドにもキャッチアップしています。Unreal EngineやNeRF(Luma AI)などの最先端技術も導入しているため、スピーディーでインタラクティブな体制のもとで制作してもらえるようです。トレンドに強い会社に依頼したい場合におすすめです。
会社名/サービス名 | 株式会社ジーアングル |
住所 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-13-6 恵比寿ISビル3F |
電話番号 | 03-6721-7900(代) |
対応範囲 | バーチャルコンテンツ事業 (3Dモデリング、3Dテクスチャ、Vtuber、メタバース、VR/AR) |
5.株式会社drawiz(ドロイズ)
株式会社drawiz(ドロイズ)は、CG/VFXの映像制作をメインに事業を営んでいる会社です。3DCG・VFX技術を活用した、特殊効果・実写合成を得意とし、CMやゲーム、映画、アーティストのLIVE、プロモーションの制作で豊富な実績があるようです。
CG/VFXの映像制作では、コンポジットやレンダリング、ライティング、エフェクトアニメーション、モデリングに対応しています。また映像コンテンツの企画提案もしてくれるため、自社の依頼イメージが曖昧な場合にも頼りになるでしょう。
会社名/サービス名 | 株式会社drawiz(ドロイズ) |
住所 | 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場三丁目23番1号 YSKビル3階 |
電話番号 | 03-5348-7040 |
対応範囲 | コンポジット・レンダリング・ライティング エフェクトアニメーション・モデリング |
まとめ
3DCGを映像・動画に取り入れるメリットや制作会社を選ぶ際のポイント、東京都内でおすすめの3DCG映像制作に強い制作会社5選などについてお話してきましたが、いかがでしたか。
3DCGを製品・サービスなどのプロモーション動画に活用することで、その特徴やメリットを伝えやすくなり、ブランディングや購入促進に効果を発揮します。
クオリティの高い3DCG映像を制作するためには、制作会社選びが重要なポイントに。制作会社を選ぶ際は、以下のポイントを踏まえて選ぶようにしましょう。
- 製品の3DCG制作力
- 背景の3DCG制作力
- VFX・撮影の技術、設備
- コンポジット・映像編集力
- 料金シミュレーションの有無
動画マーケでは、自社に3DCG専用セクションを抱えており、熟練したスキルを持つCGクリエイターが多数在籍している下記の制作会社を推奨しています。自社スタジオも保有しており、撮影から3DCG映像制作までを一貫して任せられるため、初めての3DCG映像制作をお考えの方にもおすすめです。
【動画マーケがおすすめ】映像制作のすべてが一社で完結!
3DCGを駆使した映像制作はお任せ
株式会社JPC
【動画マーケがおすすめ】CGアニメーションから背景CG合成まで制作対応可能!
- 稲田 貴夫
- 製品〜空間の3DCG映像や画像を制作。
3DCGの領域において広範なスキルセットを持っている。
モデリング、テクスチャリング、アニメーション、ライティング、レンダリングなど、3DCG制作の全ての要素に精通。メタバース・NFTにも注力し実績を積み上げている。
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